【三和土】 この漢字、何と読むのでしょうか?
正解は、『たたき』と読みます。
どうみても『さんわど』か『みわど』なのですが・・・・
では、『たたき』とは一体何の事なのでしょうか?
元々は建築で土間などの表面の仕上に使う材料の名前です。
細かく説明すると、赤土・砂利などに消石灰とにがりを混ぜて練り、
塗って敲き固めた素材の事・・・・
ただ、細かく説明すればするほどわかりにくくなるのが悩みの種です(笑)
わかりやすく言うと
チャンバラ時代劇なんかで、建物の戸をガラガラっと開けて
屋内に入ったところにある広めの土のスペース(土間)
そう、わらじを脱いだりするあそこです。
あの土間の表面を塗り固めた材料が『たたき』です。
土間は文字通り土でできている場所なのですが
さすがに玄関が土のままでは不便極まりない。
そこで、硬化する特性を持つ材料と土や砂利を混ぜて表面に塗り
上からバンバン叩いて固め、使い易くしたのです。
元々土から出来ているので、
外の様子と見た目はさほど変わりません
でも、固めて頑丈にすることで実用性はぐんとアップ
まさしく生活から生まれた暮らしの知恵だったのですね
現在でもその名残か、玄関の靴をはくスペースのの事を
『三和土』と呼ぶ事が一般的です。
戸建住宅の場合はモルタルやタイル
マンション住宅の場合はビニール系のシートなど
素材は建物に合わせて様々なのですが
『たたき部分』とか『玄関三和土』などの様に呼ばれています
デザイン住宅や設計士さんと作る家、などで
広い土間を作って、様々な『第三の空間』として活用する事も
ブームになり、様々な住宅雑誌やサイトで特集が組まれるようになりました
【スーモのリンク】
お気に入りの自転車を飾ってみたり、薪ストーブを囲んでリビングとして使ったり
日光が入る工夫をして、たくさんの観葉植物で彩ってみたり
コロナ禍の時代にあって、いろいろな意味で家の重要性が増しています
温故知新、『三和土』の使い方や考え方も、ヒントになるかもしれませんね
それでは本日はこの辺で・・・今日も一日『ご安全に!』