建築あるある塾【はじめての建設業DX:その1CRM編】

建設業DX化の現状


ツクル子ちゃん、今日はそろそろ中小建設業のITの取組について考えてみようか?

うん先生、とってもタイムリー!
うちの社長も「そろそろ何か取り組まなきゃな・・・」って
いろいろな資料を集めているところなのよ

そうかい!じゃ丁度いいタイミングなんだね
今日はその第一回ということで現状の分析と
すべての基本になるCRMについて学んでみよう

CRM??

順番に説明していくね。
では、まず建設業で働くツクル子ちゃんにとっては
ちょっとショックな資料から見てもらおうかな

はい、こちらのグラフを見てください
これは全業種と製造業と建設業の生産性を表したグラフです。

えぇー、なにこれ。。建設業って全く成長していないじゃない!
1995年からの20年間で、むしろ悪くなってるってこと?

そうなんだよね。これは労働生産性だから
まさにお給料に直結するグラフなんだよね

これによるとよく比べられる製造業と建設業
25年ぐらいの間に随分格差が開いちゃったんだ。残念だけど・・・

製造業の人とは2倍以上の差があるよ!
もしかして、お給料も2倍違うってこと?

まあ、そんなに単純ではないんだけれど
すこし格差は生まれているだろうね・・・

メチャクチャだめじゃん!
このままだったら、誰も建設業で働きたくなくなるよ!

まあまあ、ツクル子ちゃん、ちょっと落ち着いて(笑)

そんな現状をなんとかしなきゃならないから
IT化の勉強を始めよう!ということなんだけれどね・・・・・

うん、わかった・・・

製造業が順調に伸びたのは
ICT技術をうまく取り入れて、作業を標準化・仕組化したり
ロボット技術を活用したりした事がとても大きかったとおもうよ
また、それらを実現することで
海外生産も一層進めることが可能だったんだろうね

建設業はどうしても、現場単位で毎回新しいものを創るから
なかなかシステム化が進まない難しさがあるんだね

そうなんだ。。。たしかに毎回新しい建物だものね・・・・。

でも、そんな理由に隠れて
IT化にほとんど取り組んでこなかったっていう事実も
見逃しちゃいけないけれどね。

だからこそ遅ればせながら、DX化なんだよ
「今でしょ!」ってやつだね

ふるーい!先生、ちょっとそれは寒すぎない(笑)

ゴホン!・・・まあそれは置いておいたとしても
そろそろ始めなきゃならないことには、間違いない!

うん、それはそうだね。大賛成でーす!

はじめてのDX(デジタルトランスフォーメーション:IT活用)

ツクル子ちゃんの会社では
パソコンソフトやWEBのアプリはどんなツールを使っているのかな?

見積書はExcelで、書類はWord、図面はCADソフトかな
連絡はLINEとか、SMSとかまちまちかな・・・・
先輩の中にはパワーポイントでお客様への書類を作ってる人もいるよ

そうか、その先輩は頑張ってるんだね
お客様との様々なやりとりや受け渡した書類なんかは
どんな風にして管理しているんだい

一応、全員がアクセスできるパソコンの場所があって
そこに保管することになっているんだけれど
あまりみんなちゃんとしてくれないのが悩みなのよね・・・

お客様から連絡をいただいても
担当者が居なけりゃなんにもわからないのが申し訳なくて・・・・

どこの会社でも、ありがちな事だね。
担当者はすべて把握できているんだろうけれど
情報共有してくれなきゃ
会社からは全く進行状況がわからないもんな・・・

この間なんか現場であったちょっとしたトラブルのことで
お客様から社長あてに直接クレームの電話があって
社長がその内容を聞いてなかったものだから
3倍ぐらい怒られていたのよ・・・・。

ちょっと可愛そうになっちゃった。

そんな時に重要なのがCRMなんだよ
便利なITツールはたくさんあるんだけれど
まず初めに取り組むべき、すべての基本とも言えるツールなんだ

CRMとは?

CRM??それはどういうツールなの

CRMは、Customer Relationship Management
(カスタマー・リレーションシップ・マネジメント)
の略で、簡単に訳すと「顧客管理」のことなんだ。

元々はマネジメント手法全般を指す広義な言葉なんだけれど
今では狭い意味で「ツール」そのもののことを示していることが多いね

「CRMを導入したんだよ」って言ったら
「顧客管理」のツールを使い始めた。ってことを指すのね

そうそう正解。そんな風に使われることが一般的だよ

どうしてCRMを一番初めに取組むのがいいの?

どんなお仕事も、お客様がいなけりゃ成り立たないだろう
どんなに良い技術を持ってても依頼してくれる人がなけりゃ
宝の持ち腐れだし、良い技術を披露できる機会もないからね

そりゃそうだわね。
まずはお客様のことをよく知ることから始めるべきという事ね
そのCRMでどんな事が便利になるのかな?

もちろん導入するツールによって違いがあるんだけれど
一般的にはお客様の情報をきちんと入力して
スタッフのスケジュール表と結びつけることで
「いつ誰と誰が、どこで会って、どんな会話をした」などが
会社全員で共有できたりするんだよ。

へぇー、じゃホワイトボードに行き先を書かなくても良くなるね(笑)

そうそう、すべてWEB上から確認も変更も可能になるよ
もちろんスマホから入力できるから
その場でササッと入力すれば日報代わりにも十分使えるんだ

うわー!それは便利ね。
私も日報を書く為だけに会社に戻らなけりゃって日が結構あるのよね。
家までは現場のほうが近いってこともたくさんあるんだ。

高機能なCRMになると、現場ごとの工事履歴を
すべての工程や、1円単位のお金まで記録できるものもあるんだ
見積もりや発注はもちろんの事

設定によってはお客様のお誕生日なんかに
自動でメールを送ってくれたりすることさえ可能になるんだよ。

へぇーすごい!何でもできるのね・・・。

技術の進歩のおかげだね(笑)
でも、忘れちゃいけない大事なことがある

大事なことって何?

建設業が成長するための王道っていうのは
お客様に安全安心で付加価値の高い建物を納品して
少しづつ信頼を獲得していってファンを増やしていくしかないんだよ

そのためには全社で情報共有して
属人化を予防することはとても大事なことだね

でも結局ツールは道具にしか過ぎないんだ
会社の理念やお客様への想いに沿って上手く活用することが出来て
はじめて効果が最大になるんだよ

CRMを使う事で
担当者が気付かない事でも、上長や社長などの
沢山の経験のある別の視点で眺めると
良いアイデアが生まれてくるかもしれないからね

お客様に先んじて
良いPDCAを廻す事がとっても重要なんじゃないかな
そうすれば、ファン爆増!間違いなしだよ(笑)

なるほど。。
結局使う側の人間のお客様への情熱が一番大事ってことね
それをいち早くスタッフ全員で共有するための道具だってことなんだ

ツールを入れるだけで
すべてが上手くいくっていう勘違いが多いのかもしれないね

でも、少し使いこなせるだけでも、百人力ぐらいの効果は期待できると思うよ

うん、わかった!
タテル先生!どうもありがとう!今日もとっても勉強になったわ
早速社長に「まずはCRMからですよ!」って進言してみる

今でしょ!ってね(笑)                        了

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