なぜ現場へGO!の値段は少しだけ高いのか?

建設業向けアプリ「現場へGO!」をご紹介する中で
しばしばお客様に、ご質問をいただく事があります。
「いろいろなソフトを検討しているんだけど、御社のソフトが少し高額なのはなぜ?」と。
そうなのです。確かに少し高額なんです。そんな時、私たちは心の中でつぶやきます。
「良く気付いてくださいました。ありがとうございます。」と
そして、このように気付いて下さるお客様こそ
弊社のアプリケーションがぴったりフィットするタイプのお客様だったりします。
ITを導入して何を実現したいのか?
お客様とお話しする際に、私達が必ずお伺いするのが
「アプリケーションを導入することで、実現したい事は何ですか?」という質問です。
もちろん、明確にすらすらお答えいただける場合もあるのですが
「効率化アップ」とか「見える化」といった、やや抽象的かつ耳障りの良いフレーズで、
会話が終わってしまう場合が意外と多いのも事実です。
きっと、世の中の「建設業界も、さすがにそろそろIT始めないとまずいかな」的な
プレッシャーから来る、焦りのようなもので、そうなってしまっているのかもしれません。
確かに、適切なアプリケーションを導入することで、圧倒的に「見える化」は進みます。
というよりも、今まで「ゲンバ」で発生する出来事を把握するには
「担当者」の事後報告に頼るしか無かったわけですから
工程の進捗がリアルタイムの画像で確認出来たり
それに伴うお金の流れが事前に把握出来たりすると、そりゃわかりやすくなりますよね。
実はここで最も大切なことは
「何を見える化したいのか?」「優先順位は?」という事なのです。
もちろんすべてが「見える化」できて「効率化」がはかれるのが
最高かつ究極の目標ではあるのですが
やはり一足飛びにそこを目指してしまうと、様々なところで軋轢が生じて
結局のところ「アプリが定着せずに挫折する」という最悪の結果を招いてしまいます。
業務フローは千差万別
一口に「建設業」といってもほんとうに様々です。建設業許可の種類だけでも29種類。
公共工事中心と民間工事中心の違い。元請工事が多いのか、ゼネコン下が多いのか。
住宅新築であっても分譲と注文の違い。リフォームなのかメンテナンスなのか。
営業による受注なのか、紹介なのか?等々、その違いは枚挙にいとまがありません。
業種業態の違いでさえこうなのですから、実現したい「業務フロー」に至っては
「会社の数だけ存在している」というのが現実なのです。
「会社がアプリに合わせる」は大間違い!
私自身、地方の零細工務店の経営者として
「効率化」や「見える化」に長く長く取組んで来ました。
それはまさしくチャレンジの連続で、今思えばビックリする程
ミスマッチな選択に授業料を払ってきたものです。
きっかけとなったのは、一人で起業して順調に軌道に乗り始めた事業が
スタッフが増えるとともに、「ゲンバ」の事が見えなくなって
考えられないようなトラブルが続出するようになったことでした。
一人親方としてスタートした私は「組織」というものが全くわかっていなかったのです。
多くのソフトを試してみました。
友人と市販のデータベースを元にオリジナルのソフトを開発もしました。
たくさんのシステム屋さんにも問合せしました。
でも、なんだかピッタリ来ないのです。
というのも、生意気ながら自社の業務フローに合わせて「実現したい形」は
明確に思い描けていたのですが、どれもが「帯に短したすきに長し」状態だったのです。
いま冷静に考えてみるとよくわかる事なのですが
スタートアップしたての企業にありがちな、「毎年人数が増える」や
「業務内容が大きく替わる」など
システムを固めるにはかなりの障壁となる状況にも原因があったのかもしれません
あるシステム屋さんは、私の希望を聞いて「実現には2000万円かかります」と・・・。
私は思わず「社員5人の工事屋に対して、真面目に話してるのか?」
と詰め寄ってしまいました。
今思えば、世間知らずも甚だしい、無知で申しわけないことをしました。
そのシステム屋さんは、代案として「このパッケージソフトはいかがですか?」
と、まったくイケてない安価なソフトを提案してくれました。
「でも、これだと当社の業務の流れが実現できないんで・・・」と答えたところ
「そんなもんですよ、貴社の業務フローをソフトに合わせて変更してください」
との返答でした。
その瞬間、はっきりと「あっ、この人、間違ってる」って
感じたことを鮮明に覚えています
いくら安価と言えども、自社のフローを無視して導入したシステムが
簡単に定着するわけなどありません。
もちろん改善によってフィットする程度の違いなら良いのですが
頭から「変えてください」は失礼以外の何物でもない。
「システム屋さんには建設業を理解する気がないのだ」と大変残念に思ったのを覚えています
Salesforceプラットフォームの意味
その後、零細工務店の私は紆余曲折しながらも
Salesforce.com社のシステムに出会います。
それはまさに「運命の出会い」でありました。
不思議なことなのですが、感じるものなのですね、「あっ、これだ!」って。
当時はクラウドという言葉もスマホもありません。
まだまだ通信環境もADSLがやっと普及し始めた頃でしたが
ガラケーにもメールで同時に情報共有できるという事がすごく新鮮だったのを思い出します。
Salesforce社の製品が優れていたのは
当時の私の会社の様に零細な少人数の企業であっても
「使用料金✕人数分の月額費用」を支払う事で
大企業と全く変わらない内容の製品が使えたこと。
今でも変わらないそのフェアな考え方には、なにより惹かれました。
そして「あなた方はお金が無いのだからこれに合わせて会社を変えなさい」
という本末転倒ではなく
「プラットフォームを提供するので、その中であなた方ご自身の手で
ソフトを組立てて自由に使ってください」
という考え方の元に造られたソフトであったこと。
もちろんシステム等触ったこともなく、右も左もわからなかったのですから
かなり苦労をしたことも事実です。
ただ、自社の業務フロー(実現したいこと)を一番よく知っているのは
だれでもない自分自身ですからなんとか創り上げていけたのだと思います。
最初の質問に戻りましょう。
「なぜ現場へGO!の値段は少し高額なのか?」
もちろんですが、私自身は全く高価だとは思っていません
長い間、Salesforce.com の製品を使ってきましたので
専門的な機能を実装していることを考えると
むしろとんでもなくバーゲンセールだ。とすら思っています。
理由の一つ目は、世界NO1のビジネスアプリケーションである
セールスフォース・ドットコム社のプラットフォーム上に構築されている
アプリケーションである。という事。
そしてそれは、オリジナリティーあふれるお客様の業務フローに
限りなく近づけてカスタマイズするには必須事項であるからなのです。
通常、パッケージソフトは幅広く汎用性を持たせ
多くのお客様にお使いいただく事で、リーズナブルな提供価格を実現しています。
よってお客様の側で機能や項目を追加したり、フローを組んだりは出来ません。
前述したように、建設業には様々な営業形態が存在し
各社が独自の業務フローを運用している事が多いため
既存のパッケージソフトを導入したとしても
結局のところ定着には至らずにデジタル改革が頓挫してしまう例が多く見られるという訳です。
通常販売(提供)されているセールスフォース・ドットコム社のアプリケーションは
決して安くは無い価格であっても、それを上回るバリューを提供し続けることで
世界15万社をこえる名だたるエンタープライズ企業で採用されています。
「現場へGO!」では、見積や工程管理など建設業に共通した
専門的な機能をあらかじめパッケージして提供することで
高機能でリーズナブルな価格を実現しました。
もちろん各社で実装していただける「項目追加」や
「ワークフローの構築」など、カスタマイズ性能はそのままにです。
パッケージソフトかどうかは別にしても
導入されるシステムに対しては納得いくまでお調べいただいて
自社の必要とする要件に合致するシステムを選んでください。
トライアルなどで実際の画面に触れてみて、わからないところは質問して
理解を深めていただく事が何より大事だと思います。
すべてのアプリケーションの販売事業者に共通した思いとして
定着せずに使ってもらえなくなることほど寂しくてもったいないことはありませんし
何よりお客様にとってシステムの引越し程大変な作業はありません。
長く同じアプリケーションを使い続け、社内の多くのメンバーが精通
会社の成長と共にアプリケーションも進化しパワーアップしていけることが何よりの理想形です。
「現場へGO!」(Salesforce)であればそれが実現できます。
それが他のアプリケーションとの最大の違いだと考えています。
次回はお客様事例を交えて、具体的にどんなところが違うのか?に触れてみたいと思います
それでは本日はこの辺で・・・今日も一日『ご安全に!』
(壱号)