緊急事態宣言が延長になりましたが
建築の業界ではそれほど大きな混乱は見受けられません
そもそも日が落ちてからの時間帯に
トントンカンカンという時代でもなく
よほどの突貫工事でもなければ密になることもなく
年度末の道路工事は例年のごとく
職人さんたちは普段通り
あいかわらずの忙しい毎日を過ごしているようです
『中小企業のDX化』がメディアを賑わせています
そろそろこの言葉を見聞きしない日はなくなってきたかもしれません
私自身は
『ほら、また出たよ。新しい言葉・・・・』
と心のなかで毒づいています・・・・
『SaaS』とか『クラウド』とか『IoT』とか『AI』とか・・・
正直、次から次へとデビューする新しい面々
覚える前に新顔が出現するのでそこそこにしています。
ただ今回の『DX(デジタルトランスフォーメーション)』
(ハリウッドの有名映画みたいな名前ですが・・・)
こいつはもしかすると新人王を取るかもしれない風格を漂わせているので
いつもより真面目に、ちゃんと覚えることにしましょう。
2018年の12月に経済産業省が発表したガイドラインによると
「企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること」
と定義されています
ごく簡単にまとめると
『IT化を手段として更に推し進め、組織をも変革し競争に勝ち残っていこう。』
というところでしょうか。
ただ、ここで注意が必要なのが
この言葉には業態転換など大きな変革が定義されていること
今までの業態のままIT化で効率化を図るだけではなく
抜本的に事業ドメインさえも見直して成長していこう
といった意味が含まれています
建設業で例えてみると
・老舗のサブコン設備工事会社がWEBページの大々的なリニューアルに合わせて
CRM(顧客管理システム)を導入。
『いつでもすぐに駆けつける!』など手厚いサービスを売りにして
BtoBからBtoCへの業態転換を果たす
・木材料を主要商材として扱う材木店が、外国人実習生を活用して
上棟専門の工事部隊を設置。資材の手配や人員配置に現場管理や人繰りのシステムを採用し
短期間、高回転、広域での施工を実現。商社としての売上に施工の売上が大きくプラス。
などというイメージではないでしょうか
この『DX』という大型新人
ゴールドマン・サックス出身で現内閣のブレーンとしても有名な
デービッド・アトキンソンさんが提唱されている内容とも
バッチリ符合しています
菅総理の目指す社会像、『自助・共助・公助』
穿った見方をすると『デジタル庁』や『DX』の強い押し出しは
来たるべき淘汰の時代への号砲なのかもしれません
大企業も合わせた2019年度の調査によると
『DX』化が完了した。と答えた企業はまだ8%
建設業の皆様、今なら十分間に合います!
そろそろ、ごいっしょに始めましょうか
『デジ化』で、明日も『ご安全に!』です