QC工程表とは?建設業で必要な理由・作り方・工程表との違いまで徹底解説

QC工程表とは?建設業で重要視される理由

QC工程表の基本的な考え方
QC工程表(Quality Control工程表)は、建設現場で行われる各作業の工程と、品質を確保するためのチェックポイントを一つの表にまとめたものです。
単なるスケジュール表ではなく、「どの工程で、どんな品質管理を行うのか」を明確にするための管理資料という位置づけになります。
建設現場では作業ごとに品質上の注意点が異なります。
例えば、基礎工事なら配筋の寸法確認、木工事なら防水シートの施工精度など、工程ごとに押さえるべき品質基準があります。
QC工程表は、それらを「工程の順序」と「品質チェック」をセットで管理できるようにしたものです。
一般的な工程表との違い
一般的な工程表(ガントチャートなど)は「工期」と「作業順序」が中心で、プロジェクト全体の進捗を把握する用途で使われます。
一方、QC工程表は品質管理に関わる情報が含まれる点が大きな違いです。
- 作業工程の流れ
- 工程ごとの品質チェック項目
- 必要な検査や立ち合いのタイミング
- 使用材料や施工基準の記載
このように、「作業」と「品質」の両方を同時に可視化できるため、施工ミスの早期発見や手戻り防止につながります。
また、協力会社や監督間での認識のズレも減らせるため、書類としての価値が高く、特に公共工事や大規模工事では提出が求められるケースも増えています。
なぜ建設業で使われるのか(品質管理・工程管理との関係)
建設業は「一品生産」であり、同じ条件で同じ建物を何度も作れるわけではありません。
そのため、品質確保の仕組みを工程に組み込むことが非常に重要です。
QC工程表が建設業で重視される理由は次のとおりです。
品質トラブルを未然に防げる
工程ごとにチェック項目が明確になるため、ミスや施工不良を早い段階で気づけます。
工程管理と品質管理を同時に行える
工期の調整だけでなく、「その工程で何を確認すべきか」が一目でわかります。
関係者間の情報共有がしやすい
現場監督、協力会社、施主が同じ資料を共有できるため、説明や確認がスムーズになります。
4.工事の透明性を高められる
公共工事では提出が必須の場合もあり、品質管理の信頼性を示す資料として活用されます。
近年は、紙やExcelよりもクラウドアプリでQC工程表を管理するケースが増加しています。
スマホで現場から更新できるため、「現場でしか情報がわからない」「最新の資料がどれか不明」といった課題を解消できるためです。
2. QC工程表の目的と役割
工程の見える化
QC工程表の大きな役割のひとつが、現場で行われる工程を「見える化」することです。
建設現場では複数の作業が並行して進むため、「今どの工程で、次に何を行うのか」を関係者が正確に把握しておく必要があります。
ただ、一般的な工程表だけでは「その工程で何を確認するべきか」まではわかりません。
QC工程表では、工程に加えて品質チェック項目も記載されるため、
- どこまで作業が進んでいるか
- 次の工程に進むために何を確認すべきか
- 監督・協力会社それぞれの役割
が、ひと目で把握できるようになります。
結果として、現場の段取りがスムーズになり、工程のムダや手戻りのリスクが減ります。
特に複数の協力会社が関わる現場ほど、この「見える化」の効果は大きくなります。
品質の安定とトラブル防止
建設現場で大きな問題になるのが、「品質トラブルの発生」と「施工不良による手戻り」です。
QC工程表は、これらを未然に防ぐための仕組みとして活用されます。
例えば、
- 配筋検査
- 防水シートの施工確認
- コンクリート打設前のチェック
- 仕上げ前の下地確認
といった必須の品質確認項目を、工程とセットで管理できるのが特徴です。
QC工程表にあらかじめチェックポイントを明記しておくことで、
- 現場での抜け漏れを減らせる
- 誰が・いつ・何を確認したかを明確化でき
- 不具合やクレームの発生を早期に防げる
といった効果があります。
特に昨今は、施主や元請けの品質要求が厳しくなっていることもあり、QC工程表を運用する現場ほど品質が安定しやすいという傾向があります。
関係者間の情報共有
QC工程表は、現場の監督だけでなく、協力会社や施主、設計担当など、複数の関係者が共有するための資料としても重要です。
工程管理や品質管理は、ひとりだけが理解していても意味がありません。
QC工程表を共有することで、
- どの工程で立ち会いが必要なのか
- どこに注意すべきポイントがあるのか
- 設計変更があった際、どこに影響するのか
といった情報を関係者全員が同じ基準で把握できます。
情報共有が適切に行われることで、
「聞いていない」「確認できていなかった」といった認識のズレが減り、結果として現場全体のコミュニケーションが円滑になります。
また、最近ではクラウド型の建設アプリを利用して、QC工程表をリアルタイムで共有するケースが増加しています。
スマホやタブレットから更新できるため、最新情報の共有が圧倒的に早くなる点が、大きなメリットです。
QC工程表の基本構成と作り方

作成に必要な項目
QC工程表を作る際は、まず「工程」と「品質管理項目」をどのように整理するかがポイントになります。
建設業で一般的に使われるQC工程表には、次のような項目が含まれます。
- 工事名・工区・作成者・作成日:どのプロジェクトの資料かを明確にするため、冒頭に記載します。
- 作業工程(順序):基礎工事、躯体工事、内装工事などの大枠から、より細かい作業まで時系列で並べます。
- 期間(工期・日付):工程ごとの開始日・終了日、またはおおよその期間を記載します。
- 品質チェック項目:工程ごとに、何を確認するのか記入します。監督の立ち会いが必要な場合も明記します。
- 使用材料や基準・注意点:コンクリートの配合、施工基準、適用する図面番号など、現場で判断に迷わない情報を入れます。
- 検査・記録の有無:中間検査・完了検査など、必要な検査のタイミングがあれば追記します。
工程表としての役割に加え、品質管理の視点で必要な情報を整理することがQC工程表の重要な特徴です。
最低限入れるべき品質管理ポイント
QC工程表にすべての項目を詰め込みすぎると、かえって見づらくなってしまいます。
そのため、最低限押さえるべき品質管理ポイントを絞り込むことが重要です。
建設現場でよく設定される品質管理ポイントは次のとおりです。
- 施工前の確認項目:図面の整合性、材料の搬入確認、下地の状況など。
- 中間工程の品質チェック:配筋のかぶり厚さ、アンカーボルトの位置、耐水施工の精度など、やり直しが効かない工程に重点を置く。
- 検査が必要な工程:自治体の中間検査、第三者検査、施主立ち会いが必要なタイミング。
- 仕上げ前の最終確認:不陸、傷、寸法の確認など、見落としが出やすい工程。
特に重要なのは、後戻りがしにくい工程ほどチェック項目を明確にしておくことです。
一度コンクリートを打設したあとにやり直すことは現実的ではなく、時間とコストのどちらも大きなロスになります。
こういった背景から、QC工程表では「影響度の大きい工程」を優先して整理することが求められます。
シンプルに作るためのコツ
QC工程表は情報量が多くなりがちですが、実務で使い続けるには見やすさが欠かせません。
以下は、現場監督や工務店がよく使っている作成のポイントです。
- 項目は詰め込みすぎない:すべての注意点を入れると、誰も見ないQC工程表になってしまいます。重要なものだけを厳選するのがコツです。
- 工程の粒度を揃える:「躯体工事」の横に「釘一本の施工精度」など細かすぎる項目を並べないように、工程のレベルを揃えます。
- 品質チェックは箇条書きで簡潔に:長文で書くと読み飛ばされるため、ポイントだけシンプルに記載します。
- 現場で更新しやすい形式にする:Excelや紙で複雑な表を作るより、更新しやすい書式の方が運用しやすいです。最近は、スマホから更新できるアプリで管理する現場が増えています。
QC工程表は「書類として完璧であること」よりも、「現場で使われ続けること」の方が価値があります。
QC工程表の構成イメージ
以下は、一般的なQC工程表を文章で示したテンプレートイメージです。
建設アプリやExcelで作成する際にも応用できます。
工事概要
| 工事名 | 〇〇新築工事 |
| 工期 | 2025年1月〜2025年10月 |
| 作成者 | 〇〇建設 監督A |
工程一覧(期間)
| 基礎工事 | 1/10〜2/5 |
| 躯体工事 | 2/6〜4/30 |
| 屋根工事 | 5/1〜5/20 |
| 外装工事 | 5/21〜6/30 |
| 内装工事 | 7/1〜9/10 |
| 仕上げ・検査 | 9/11〜10/5 |
品質管理項目(工程ごと)
| 基礎工事 | ・配筋の寸法確認 ・アンカーボルト位置 ・型枠精度 ・打設前検査 |
| 躯体工事 | ・金物位置 ・柱・梁の垂直精度 ・防水処理の確認 |
| 屋根工事 | ・防水シート施工 ・棟部分の納まり確認 |
| 外装工事 | ・外壁材の固定状態 ・防水テープの施工 |
| 内装工事 | ・仕上げ前の下地確認 ・傷・不陸の確認 |
検査・立ち会い
| 中間検査 | 躯体完了時 |
| 完了検査 | 引き渡し前 |
| 施主確認 | 主要工程ごとに実施 |
このように工程・品質チェック・検査タイミングをまとめることで、現場で必要な情報が一つの表で把握できるようになります。
建設業でよく使われるQC工程表の例
建設工事の種類によって、QC工程表に記載する内容は大きく異なります。
ここでは、実際に現場で使われることの多い 「一戸建て住宅」「施設・ビル建設」「土木工事」 の3種類の例を挙げ、それぞれの特徴や品質管理ポイントを解説します。
一戸建て住宅の例
一戸建て住宅のQC工程表は、比較的シンプルでありながら、重要なポイントが多いのが特徴です。
特に「基礎工事」と「防水工程」は後戻りが難しいため、細かいチェックが求められます。
主要な工程例
- 地盤調査
- 基礎工事(掘削・配筋・型枠・打設)
- 躯体工事(建て方、金物取り付け)
- 屋根・外装工事
- 内装工事(下地、断熱、仕上げ)
- 設備工事
- 完了検査・施主確認
品質チェック例
- 配筋のかぶり厚さ、鉄筋位置
- アンカーボルト位置の確認
- 防水シートの重ね幅・施工精度
- 金物の取り付け状況
- 内装の下地処理、不陸や傷の確認
一戸建ては施工スピードが比較的早いことから、タイミングを逃さないチェック項目の整理がQC工程表で特に重視されます。
施設・ビル建設の例
中規模〜大規模の施設・ビルでは、工程数が多く、複数の協力会社が関わるため、QC工程表は非常に重要な資料となります。
工区が分かれるため、フロアごと・工区ごとにQC工程表を作成するケースも多くあります。
主要な工程例
- 基礎工事(杭工事、耐圧盤、地中梁)
- 躯体工事(鉄骨建方、RC工事、スラブ打設)
- 外装工事(カーテンウォール、サッシ、外壁材)
- 内装工事(ボード工事、クロス、床仕上げ)
- 設備工事(電気、給排水、空調)
- 防災・消防設備
- 検査・竣工
品質チェック例
- コンクリートの強度・ slump・打設前の鉄筋確認
- 鉄骨の溶接部、ボルトの締結状態
- 外壁パネルの取付精度や防水処理
- 各階ごとの設備試験
- 防災設備の作動試験・通電確認
ビル工事では、工程間の干渉が発生しやすいため、QC工程表で 「どのタイミングで検査を行うのか」 を明確にすることが、工期遅延を防ぐ鍵になります。
土木工事の例
道路工事、河川工事、造成工事など、土木工事では建築とは異なる品質管理が必要になります。
特に安全性・耐久性に直接関わる工程が多いため、QC工程表も細かい内容になります。
主要な工程例
- 土工事(掘削・盛土・転圧)
- 基礎構造(擁壁、ボックスカルバート)
- 路盤工・舗装工
- 排水工事
- 付帯工事(ガードレール、標識など)
- 完了検査
品質チェック例
- 盛土の締固め密度試験
- 掘削の深さ・法面角度
- コンクリートの配合・打設管理
- アスファルト舗装の温度・厚さ・転圧状況
- 排水管の勾配と接続状態
土木工事では検査記録の提出が必須となることも多いため、QC工程表には 試験項目・検査結果の記録が紐づけられるようにする ことが一般的です。
工事種別によってQC工程表の内容は大きく変わる
QC工程表は、工事の種類やスケールによって必要な項目が異なります。
そのため、テンプレートをそのまま使うのではなく、現場の性質に合わせて項目を取捨選択することが重要です。
また近年は、Excel管理では限界があるため、
現場写真・検査記録・工程表をひとつにまとめられる 建設業向けアプリでデジタル管理するケースが増えています。
QC工程表と一般工程表の違い

建設現場では「工程表」と呼ばれる資料を使って作業の進捗を管理しますが、その中でも QC工程表(品質管理工程表) は、一般的な工程表とは役割が大きく異なります。
ここでは、よく比較される2つの違いを分かりやすく整理します。
管理項目の違い
一般工程表は、名前の通り「工程(スケジュール)」を主に管理するための資料です。
例えば、
- 基礎工事はいつ始まり、いつ終わるのか
- 躯体工事・外装工事・仕上げ工事がどの順番で進むのか
- 各工程の重なりはどこか
といった、時間軸を中心にした管理が基本になります。
一方、QC工程表はスケジュールに加えて、品質管理に必要な項目を工程ごとに紐づけて管理することが目的です。
QC工程表に記載される内容は、例えば次のようなものです。
- 各工程で確認すべき品質チェック項目
- 監督の立ち会いが必要なタイミング
- 材料や施工方法の基準
- 工程ごとの検査の有無
つまり、一般工程表が「工事の流れを把握するもの」であるのに対し、
QC工程表は「工程ごとに品質を確保するための管理表」として使われます。
後戻りできない工程が多い建設業では、この違いが品質や工期にそのまま影響するため、QC工程表を使う現場は年々増えています。
誰向けの資料か(現場/施主/協力会社)
一般工程表は、どちらかというと 工事全体の流れを共有するための資料として使われます。
そのため、施主や設計者、管理会社など、工事に直接関わらない立場の人にも説明しやすい形式になっていることが多いです。
一方、QC工程表は、
- 現場監督
- 協力会社(職人)
- 品質管理担当者
といった 現場実務に関わる人たち向けの資料です。
記載内容が具体的で専門的なため、現場での作業手順や品質基準を共有する目的で使われることがほとんどです。
また、QC工程表には検査のタイミングや確認項目などが明記されるため、
- どこで監督が立ち会うべきか
- どの工程で写真を残す必要があるのか
- どの作業で品質トラブルが起きやすいのか
といった、実務に直結する情報を共有できます。
施主には一般工程表を説明用に使い、
現場ではQC工程表を使って品質管理を行う、といった使い分けが一般的です。
目的と対象が違うため、使い分けが重要
- 一般工程表 → 工事全体の流れを把握するための資料(主に施主・設計向け)
- QC工程表 → 品質管理と工程管理をセットで行うための資料(現場・協力会社向け)
同じ「工程表」でも役割が異なるため、
建設現場では2つを併用することで、工期管理と品質管理のどちらも効率よく進められます。
QC工程表の運用でよくある課題
QC工程表は品質管理に欠かせない資料ですが、現場での運用がうまくいかないケースも少なくありません。特に建設業や工務店では、複数の協力会社が関わるため情報共有が複雑になりがちです。ここでは、実際の現場で起こりやすい課題と、その背景を整理します。
現場で更新されない
QC工程表が「作っただけ」で終わってしまう原因の一つは、現場に負担がかかりすぎている点です。日々の記録や報告に追われるなかで、QC工程表の更新が後回しになり、結局は最新情報が反映されないまま進んでしまうケースがよくあります。
特に紙やExcelベースの場合、現場での更新性が低く、作業員が「あとでまとめて更新しよう」と考えてしまいがち。その結果、実際の進捗と工程表の内容にズレが生じ、品質管理の精度が落ちてしまいます。
情報共有に時間がかかる
QC工程表は現場・本社・協力会社など、多くの関係者が閲覧する資料です。しかし、ExcelファイルやPDFをメールで回している運用の場合、最新版がどれかわからなくなる、誤って古いデータを参照してしまう、といった問題が起きやすくなります。
また、担当者ごとに管理方法がバラバラだと、情報共有に時間がかかり、意思決定のスピードも低下します。リアルタイムで共有できない環境では、小さな変更でも関係者への連絡に工数が取られ、結果として工程全体の効率が下がってしまいます。
Excel管理によるミス
Excelは柔軟に使える反面、「人の操作」に依存する部分が大きいため、入力ミスや式のズレ、ファイル破損などが起こりやすいのも事実です。
さらに、複数人で同じファイルを扱う場合、上書き保存や共有フォルダの競合などの問題も発生します。工程ごとの進捗管理や品質チェックをExcelで細かく表現しようとすると、ファイルが複雑化し、気づかないうちに誤った数値のまま進んでしまうリスクが高まります。
手戻りが発生しやすい理由
情報が最新化されていない、共有が遅い、Excelで管理が煩雑これらが積み重なると、施工品質に影響が出てしまいます。
たとえば、 QC工程表に反映されていない不具合や変更があった場合、別の工程に進んだ後で問題が発覚し、戻ってやり直す必要が出てきます。こうした手戻りはコスト・時間の両方を圧迫し、工期全体に悪影響を及ぼします。
結局のところ、「QC工程表が正しく更新され続けているかどうか」が、品質管理の成否を左右すると言っても過言ではありません。
QC工程表をデジタル化するメリット

QC工程表は品質管理の中心となる資料ですが、紙やExcelで運用しているとどうしても限界があります。最近では、建設業や工務店でもQC工程表をアプリで管理するケースが増えています。ここでは、デジタル化することで得られる主なメリットを整理します。
アプリで更新しやすくなる
デジタル化の大きな利点は、現場スタッフがスマートフォンやタブレットからその場で更新できることです。紙の表やExcelのように、事務所に戻ってパソコンを開いて…という手間がなくなり、作業の流れの中で自然に入力できます。
その結果、最新の進捗が反映されやすくなり、QC工程表が実態とズレない状態に保ちやすくなります。更新作業の負担が減ることで、現場が積極的に関わりやすくなるのもポイントです。
現場・事務所・施主で同時に共有できる
クラウド型のQC工程表なら、現場・事務所・協力会社・施主など、関係者全員が同じ情報をリアルタイムで確認できます。
メールでファイルを送り合う必要がなく、電話やチャットで「最新版送ってください」と依頼する手間もゼロ。工程の変更が発生した際も即時共有できるため、意思決定が早く、トラブル対応もスムーズになります。
施主への透明性が高まる点も、デジタル化の大きなメリットです。
最新版の管理がラクになる
Excelや紙で運用していると、複数のファイルが乱立したり、誰が何を更新したのか分からなくなることがよくあります。
一方、デジタルのQC工程表ならバージョン管理が自動化されるため、「最新のファイルはどれか?」と迷うことがありません。更新履歴も残るため、誰がいつどの項目を変更したのかもすぐに確認できます。
管理の整理に時間を取られないぶん、本来の品質管理に集中できます。
写真や検査記録とも紐づけやすい
アプリ型のQC管理ツールでは、工程ごとに写真や検査記録を紐づけることができます。たとえば「防水シート施工」「基礎配筋検査」「外壁塗装」などの工程に対して、必要な証跡をそのまま記録して残せます。
紙の表とは異なり、写真の管理が分散しないため、後から探す手間がなく、品質証明としても使いやすい形で保存できます。施主への説明資料としてもそのまま活用できるなど、現場と事務所の両方にメリットがあります。
【建設業向け】QC工程表を効率化できるアプリの選び方
QC工程表をアプリで管理することで、品質管理の精度と効率を大きく改善できます。ただし、アプリを選ぶ際には「QC工程表特有の運用」を前提に考える必要があります。ここでは、建設業でQC工程表を効率化するアプリを選ぶ上で重要なポイントを整理します。
どんな機能が必要か
- 検査・チェックリスト機能
QC工程表は「工程 × 品質チェック項目」が基本構成なので、アプリにはチェックリスト機能が必須です。各工程ごとに「立ち会い・検査項目・基準」をアプリ内に定義できるものが望ましい。 - 工程管理/タスク管理
検査だけでなく、工程そのものの進捗を管理できる機能があると、QCと工程を連動させた運用が可能になります。ガントチャートやネットワーク型の工程管理をサポートするアプリが有効です。
- 写真・資料の添付
品質確認には写真や図面、施工記録が重要になるので、アプリ上で工程ごとに写真を紐づけて保存できると非常に便利です。検査証跡をそのまま残せることが重要。 - 検査記録・報告書の自動生成
検査を実施したら、その結果を元に報告書(PDFやExcel形式)が作れる機能があると、施主や外部監査に説明する際の資料準備が大幅に省力化されます。 - 権限管理と立ち会い調整
誰がどの工程・どのチェックポイントを確認するか、現場監督・職長・施主・設計担当など、関係者別に権限を分けられる機能があると運用しやすくなります。 - リアルタイム同期 / クラウド保存
現場で入力したデータが即座にクラウド上に反映される機能は、情報精度を保つ上で非常に重要です。古いバージョンを参照して設計ミスにつながるリスクを減らせます。
操作性/コスト/連携機能
操作性
- 直感的なUI
現場スタッフ(職人、職長)が使いやすいインターフェースが重要です。入力が難しければ運用が続きません。 - マルチデバイス対応
スマホ・タブレット・PCで使えるか。たとえば「現場Plus TF」はiOS・Android・PCのすべてに対応しています。 - オフライン機能
通信環境が不安定な現場でも使えるかどうかを確認します。
コスト
- 利用料の形態
月額課金 / ユーザー数課金 / 現場数課金など、アプリによって料金体系が異なります。 - 初期費用
アプリ導入時にかかる設定費やライセンス費を確認。 - 拡張性
将来的にユーザーを増やしたり現場を増やしたりする場合、コストが急激に上がらないかを見極める。
連携機能
- 他システムとのAPI連携
既存の施工管理ソフトとつなげられるか。たとえば原価管理システムや図面管理ツールと連携できれば、QC工程表のデータを二重入力せずに済みます。 - ファイル出力/インポート
ExcelやPDFでの入出力が可能か。既存のQC工程表を移行する際に便利です。 - 通知・アラート機能
立ち会い確認や検査未実施のときに関係者へ通知を飛ばせる機能があると、漏れや遅れを防ぎやすい。
アプリ導入で改善できるポイント
- 品質トラブルの早期発見
工程ごとのQCチェックをリアルタイムに記録・共有できることで、不具合の早期発見・是正が可能です。 - 手戻りの削減
検査漏れや基準違反をすぐ記録・通知できるため、後戻り作業を減らすことができます。 - 透明性の高い品質管理
施主や設計事務所、工事監理者とも検査記録を共有しやすくなり、品質管理体制の信頼性が向上します。 - 運用コスト/時間の削減
紙やExcelでやり取りしていた工程表・検査記録を一元化でき、更新や報告書作成の手間を大幅に省けます。 - 継続的な改善がしやすい
アプリに過去の検査データや不具合記録が蓄積されることで、次回以降の施工に活かせるナレッジが現場に残ります。
現場へGO! のご紹介
もし、「工程表や見積書、現場写真、引き継ぎ情報…全部バラバラで管理が大変」という課題を感じている場合は、現場管理そのものをデジタル化する選択もあります。
『現場へGO!』は、建設業務に合わせて開発されたクラウドアプリ。
見積作成から工程表、進捗管理、アフターフォローまで、現場に必要な情報を一か所にまとめて共有できます。
- 現場でもスマホで確認・更新
- 階層構造の見積作成に対応
- 工程や書類をリアルタイムで共有
- 属人化や情報の抜け漏れを防止
紙やExcel、LINE、メールなどで分散しがちな現場の情報を整理し、「誰でも把握できる現場」へ切り替えるサポートをします。
気になる方は、まずは軽く触ってみるところから。
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